2021/02/28

詰碁集を選ぶポイントとは
囲碁を強くなろうと思うなら、詰碁を解くことは大きな要因になります。
先を読む力を養えるのはもちろんのこと、相手の石を取る(取られないようにする)急所を学べるからです
ただし実際には、詰碁が大切と分かっていても続かない人が多いです。
囲碁ファンに共通する悩みランキングを出すとしたら、「詰碁が続かない」はまちがいなく上位にランクインするでしょう。
ではなぜ続けられないかというと、自分に合った問題集を選んでないからという原因が挙げられると思います。
選ぶ際は、級位者向け・有段者向けなど、棋力で判断することが多いと思いますが、実はそれ意外にも考えるべきポイントがあります。
こちらの記事では 僕自身の経験を踏まえ、自分に合ったものを選ぶにはどのように探すといいか紹介します。
大切なことはその本が習慣として続けやすそうかどうかです。
おすすめのシリーズ
たくさんの問題集を解いてきましたが、その中でも良かったのは、日本棋院が発行している「◯段合格 150題シリーズ」です。
↓↓
このシリーズは初段〜七段までの棋力帯で分けられており、それぞれ死活・手筋・定石の3種類があります。
※七段は他もある
このシリーズの良かったポイントは2つあります。
1・実戦によく出る形が問題になっている
1つ目は、実戦によく出る形が問題になっていることです。
例えば三々定石から派生する詰碁が挙げられます。
実戦形の良いところは、対局中に同じ形が出てきた時に「これ本で見たことある問題だ!」と思えることです。
正解手を打てれば、詰碁を解いたことへの成果を実感できますよね。
またそこで間違ったとしても、「本をもう一度確認してみよう」という気持ちになれる。
※それで気づいたら何周もしてる
そもそも詰碁を続けられないのは、その成果を感じにくいからです。
これやってて意味があるのかと、どうしても疑問に感じてしまう。
実戦形が多く載っていることは、その成果を感じやすくなり、結果的に長く続けられることを手伝ってくれるでしょう。
150問がちょうどいい
2つ目のポイントは、その名の通り問題が150問であるということです。
150問という量は、他の問題集に比べて少ない方かもしれません。
ただ僕にとっては、これくらいの量がとても取り組みやすいものでした。
150問ということは、1日に5問解けばちょうど1ヶ月で終わります。
どれくらいやれば1周終わるのか、とてもわかりやすいですよね。
2周目に入ったら今度は1日10問にする。
すると半月で1周終わります。
次は1日15問に増やす。
すると今度は10日で終わった。(1ヶ月で3周できた)
このように自分がどれくらい解いたかを把握しやすかったことで、テンポ良く続けられました。
1周する度に「俺、詰碁たくさん解いたぞ」と自信を持てるようになったのを覚えています。
目的によって選ぶものは変わる
「せっかくお金を払うなら、たくさん載っている方が得だ!」と思われる人もいるかもしれません。
もちろんそれはそれで正しい考えだと思います。
ただ僕にとっては「詰碁をいかに長続きさせられるか」が、最優先したいことだったので、150問がやりやすかったんですね。
いろんな問題に触れたいという気持ちが強ければ、多いものを選ぶことをおすすめします。
自分に合ったものを選ぼう
詰碁の問題集を選ぶ際は、棋力だけでなく自分に合ったものをしっかり探しましょう。
この記事で紹介した「◯段合格 150題シリーズ」であれば、僕が自分に合ってたと思うポイントは以下の通りでした。
1・実戦によく出る形が多いので、成果を感じられやすい
2・150問という量がちょうどいい
まとめ:やる気を持続させやすかった
あなたに合う問題集はどのようなものでしょうか。
いろんなタイプの問題集があるので、まず分析してから本を探してみると良いと思います。
ステキな詰碁集を手に取れることを願っています。